書き物
2014年
漏水検査
検証的なものですが、窯が上がってから一通りの仕上げをして、最終的に漏水について検討しています。(普通はしないのかな?。検査技師、工学系を通ってきたので気になるのかもしれません)
磁器と違って、陶器は組成が荒いため、若干水漏れするという認識が一般的なようです。実際、防水材をふることもよくあります。
食器であれば、飲食するのに問題がない防水材があるようです。私としてはできるだけ使いたくはないのですが。今のところは使っていません。
今回上がったものも、一晩の試験で漏れなしを確認しました。
安心して、お渡しできました。
全てを試験にかけることはできないので、無作為にとったものの試験としています。ある意味ロットですね。
天目(てんもく)
釉薬の中には、焼成すると文様が現れるものがあって、その文様が粒のようなものを「天目」と言います。代表的なところでは、「黒天目」「油滴天目」、マニアックなところで「曜変天目(国宝、再現できておらず)です。曜変天目(ようへんてんもく)なんかは有名すぎてWEB上に同じものが転がってると思います。
余談 曜変天目はかなり妖艶な感じで、人を虜にする場合があるようなので、ご注意ください☆。私も半分つかまれている人間かもしれません。あれは、、、すごい。。。
陶芸をやっている人の中でも、虜になって私財をなげうって没頭し、嫁さんや・・・(後省略)。となってしまった人も少なくないようです。
伊羅保(いらぼ)
釉薬で、紋様がでる種類です。いろんな色の名前が頭につきます(紺伊羅保とか)。こちらは斑点、粒のような感じとは異なり、流れた感じのする釉薬です。実際流れているのですが。
釉薬の流れ
釉薬は大まかにいうと、ガラス質、灰、安定剤といった組成なので、厳密にいうと流れない釉薬はほとんどありません。流れにくい、流れやすいという感じになります。よくツボなんかで、表情が垂れてる感じだなぁと思うものがありますが、釉薬をかけるときは、ほぼ直線的にかかっていたりします。
写真は、厚がけしたもの。ちょっと、垂れた感じがみれます。